俺にとっての格闘技

誰も読まないこんな記事

だから綺麗な言葉が紡げるのだと

フランスのパリで、この下何遍話せばいいの?

本業の同い年で同じ苗字で身長も同じくらいの人とたまたま知り合ったドミトリーで

喧嘩とか根性とか正直に真正面に素直に純粋に生きている眼を見て話をして

俺も格闘技をやってみようとか思って

強くなりたいって欧米の人たちが俺を窮地に追い込んだって

半年経ってようやく勇気を出してジムに行って

怪我をして怪我をして、また怪我をして、怪我をして

体を壊して、胃も壊して、体を壊して、また壊して

ようやく手に入れた力もまだ多少の満足感でしかないのにも関わらず

それだけに賭けている人たちの試合を見るとどうしてこうもやる気が出ない

自分よりも賭けて積み重ねてきている人たちの後ろ姿に

矮小な自分の覚悟とかポテンシャルの輪郭が伴う

 

強さってなんだろう

相手に苛立たない心の穏やかさだったか

誰かを肉を切って骨を断つ命の奪取の覚悟だったか

 

試合に出ればこんな緊張も、ふっと抜けたりもする

しかしあまりに試合間隔が空いている

怪我ばかりしている

 

強くなりたい

そしてその先にはプロ昇格があってプロの中でランク入りがあって

ランク入りすると今度はタイトルがあって防衛があって・・

その先には世界や海外の壁があって、また戦って・・・

そのさきに何があった?

強くなって強くなったその先に

元から求めていたものがあったわけではなくないか?

道を歩いていて誰でも殺せるなという余裕さえあればそれでよかったのではないか?

危ないと思ったら戦える覚悟とか身に付いた今、それ以上強くなって何がしたい?

 

仕事も生活もあるのに

それら全てを格闘技に注いでいる人たちと比べると

自分のやっていることはごっこ遊びでしかない

 

人生そのものの話をするなら

全くもって今も楽をしてしまっている

これは俺の望んだ世界線ではない