誰にだって言えない秘密がある

The Reader

自分の好きな映画の一つになった。

まあ、タイミング、きっかけが強いけど。

人には言えない過去がある。僕にも君にも。

でも、僕は基本的に言わないことをしないのと、言った上での責任は背負ってきた。

何も背負わず、でも自分は悪い人間なんだよね、何て言いながら性病を撒き散らかすような40過ぎのバツイチ男にはなりたくもない。し、できればそのような男に近づく女にも接したくはない。

そうやって、仮面を履き違える。脚色が正だと信じる。皆そうやって生きていく。

その本質は、恐怖からだ。

自分の心に打ち勝つ、克己心があるかどうか。

私が思うに、私は私以上に克己心のある人間を知らない。と思う。

だからリクルートの社長くらいになら器としては十分あると思ったし、その程度か、と思う社長にはたくさんあってきた。

どちらかというとそのような社会的役職の偉い人にほどこうした克己心はある。

田舎にだって田舎の克己心が。そうやって与えられた環境に応じて最大の効用を導き出すのが人間なのだから。

その最大の効用をどこに置くかは自分の意思だ。

私には誰かの命をコロコロと手玉にとるような真似はできない。

正直、私は15歳の頃から、悪いと思っても、この悪い事をやらずにはろくな大人にはなれないとわかった上で悪い事をやった。

全てが正しく見えていた。

悪いけど、だから、君たち戯言に構っている暇はないのよ。

何もわかってくれないのなら、それで構わないのです。

悲しくたって、苦しくたって、それで良いのです。

悲しさや苦しさを誰かに打ち付けたって変わらないから。

それだって悲しみや苦しさをぶつけてきたからわかってきたことだ。

悲しいことや苦しいことはぶつけられなければ自分が嗚咽を堪えて飲み込んで死ねば良いし、

ぶつけたい相手がぶつけられる覚悟を持てているならばそれに頼れば良いだけだ。

だから、弱い人間に構う暇はないのだ。

悲しい