本当はこうしたかった

20歳前半は好きな人と銭湯に行き

やすいボロアパートへ帰り

仕事には大して考えもなく

笑って過ごしていたら歳をとり

祝い事は一緒に楽しみ

彼女の気が乗ったら、またはお互いの波長で

そろそろかなと思って子供を作り

育み、仕事に行き

ぶつかり

離れることもあり

それでも子が巣立つと

一緒に戦ったパートナーとして

離れるわけにも行かなくなり

同士として

銭湯の頃とは違う形の

パートナーとして

衰退の時を経

最後はどちらかが先に行く

葬式でもう歩けない自分は

子供に車椅子で運ばれて

彼女の眠る顔を見て軽く触れる

すぐ一年もしないうちに

私も彼女の跡を追うだろう。