優しさは虚像なのだろうか

優しさは虚像なのだろうか

人を思いやる心

大切な心象風景を

大切にするだけの人生を歩もうとすると

どうしても目の眩む

大切なわけがないはず

消費と大量の文字が並ぶ電気の街が

あれよあれよと

甘いお菓子なら

つられて子供たちが手を伸ばす

大切なものは

チョコでも飴でもガムでもなく

渡してくれる親の心の有り様

家族の尊さ

軽重で測れない

今この、あの瞬間の尊さのこと

何かを守りたいと信じ抜くからこそ

守られるものが居心地の良い

肌触りのような何かを

心の奥まで感じるんではなかろうか

消滅的な瞬時の快放よりも

もっと静的で、静謐としたあの

大切なもののことを

なんと形容すれば

あれは本当なのかも

まあこんなに電気が多いと

少し暗い場所にいくとするか