皆がきっとそう思うんだと思う

どんなに大切な思い出も

割と思い出せない大したことない記憶も

脳内にあるばかりで現実は尊い

いつなくなるかわからないこの世界で

生きているという実感さえも信じきれないし

 

そんな中で大して夢をみる

戦争の風景を見る

死に場所を探す人がいる

結局その感情さえも

宇宙の中じゃ

 

宇宙なんて括りでは到底辿り付かない世界の

圧倒的な動的スケールに

いつまでも私は懲らしめられて

時々地表で笑かす

 

大した生物でもないのに

この世の中心のように

シャワーを浴びる時に

突然悲鳴をあげてしまうように

 

死んでしまう僕らには

いつだって偽りの安心が必要だ

 

偽りならいっそ

なかったっていいじゃないか