何をやると自分は幸せなんだろうか
と延々と悶々としながら考えた
居酒屋で、まっさんに話を聞くうちに
私の血に含まれている関西人としての矜持が溢れて
自分の祖父のことを思い出しながら、そしてまっさんが自分の父と2歳しか離れていないことに驚きを感じながら
この世界の小さな生き物たちを
どうか幸せにしてもらえないだろうか
と思っている
本当に良い人とは
話さなくてもわからせるような
非言語の何かを感じさせるような
それは計算機にいずれはとって変わるのだろうけど
でも、その計算機が出来るまでの尊かったものたちって
なきものにされてしまうのかとか
人の世の儚さと黄昏れる我々文学者と
それに合理的に向かい続ける科学者たち
どちらが正しいわけでもなく
ただこの世界にそういう分布で存在しているだけの
我々は何処へ向かうのだろう
そして私は
誰よりも家族が大好きで、好きになった人が大好きで、他にはもう何も要らない
らしかった
本当に
ただそれだけのようだった
知的好奇心は嘘だったのか?