国内市場最大手企業と中小企業、働いての所感(20代後半男)

タイトル通り

たまには社会に提起してみようと

 

自分の経歴を棚卸ししたい時期でもあったので、つらつらと。

まず自分は学生時代からWebデザイン・コーディング・ディレクション・データ解析(アクセス解析ビッグデータ分析という名の統計分析のさわりだけ)あとはUXデザインの素地をインターンで4年間身に付けていた。特段ずば抜けた推進力とかがあったわけでもなく、学生特有の特権を濫用して、好き放題学ばせて頂いた、といっても良いと思う。

で、社会人1年目は国内市場最大手企業で働くのをやめて(内定をもらえて嬉しかったけど、自信がなかったのと、懇親会で周りと馬が合わないと思って)ベンチャーに入り、苦労が祟って心が壊れてしまい、結局上記大手企業に出戻り(ここには書けないような実情を通じて)、国内で誰しもが1度は聞いたことがあるような特定市場のサービスのプロダクトオーナーとして勤めさせていただいた。

で、今というと大企業で嫌気がさし海外にでも行こうと思っていたところで、たまたま人伝に国内でも良いか、と思えるような仕事に当たったので、差し当たって3年ほどは個人事業主として国内でわちゃわちゃと仕事をしている。が、別にコレといって差し出がましくなるような熱い熱量といったものは持ち合わせず、楽に稼げれば楽しいに越したことはなくね、くらいの値段。

 

で、こうして色々な企業と触れ合って気づいたことの一つとして、あまりにも国内最大手で働いていた時と比べて、環境が大変であるということ。

他人のせいにして気持ちよくなりたい、というと多少語弊はあるが、どちらかというといかに大企業が裕福で酒池肉林的であるか、中小企業が現実的で冷や飯を食ってるか(そしてそれを自覚しないか。茹でガエル)ということを言いたかった。

 

そんなふうに書くと、じゃあ皆大企業で働きたくなるじゃん、と思われるかもしれないがそうでもない。結局のところどこが誰に会うかなんていうのは出会い系アプリ。

大企業は大企業で出世競争とか声の大きさ、裏での根回し力など、実際の売上貢献(実力)以上に必要とされる能力が多分にあるため、それらを苦とせずにやれているならばまあ大企業でいいんじゃない?って感じ。

他にも福利厚生も豊かであれば、給料以上の地位や名声も得られて、まあ一般的な客観的指標は高いし、俺には要らなかったけど。論理的な正しさとはこういうことだ、とまざまざと見せつけられるような日々であったと感じるし、数年すればもうこの高収入ハイスペックニート生活に抜け出せられないような思考になってしまうと確信が持てる。

 

逆に中小企業は、そんな余裕全くない。しかも、余裕を生むための思考力も、推進力もない。だから中小企業は中小企業たる所以なのかもしれない。

はっきりいって、両者はイデオロギーランクから全く違っていて、大企業(まあ言ってしまえば時価総額国内TOP10位以内とか)に入る人っていうのは上昇志向もあれば、それなりのスペック(いわゆる地頭的なやつとか)が備わっていて、人間的にもまあ魅力的な人が多い傾向(ただ倫理観とかが学力に時間を注いだせいで低下しているのは、中小企業とのギャップ。中小企業の恋愛観の方がマシ)

中小企業に入る人は、そもそものエネルギーがない。なぜなら中小企業は中小企業になりたいから。彼らは別に、国内市場最大シェアを取りたいと思っていない。そういうのはベンチャー大義

 

ゆえに、中小企業で働いていると、大企業ではまず頼まれなかったような雑務に感じられるレベルの内容、しかも安い給料。しかも結果が出ない。

大企業は別に大して仕事したつもりなくても、仕組みが完璧すぎてうまく行く。誰のおかげかはつぶさに見えないから、結局は勝利のパイの奪い合い。口うまけりゃ出世できるし。

そんなわけで私は、大企業の方がぬくぬくと過ごすには最適である、と思いつつ

中小企業で働くわけで、なんというかこっちの方が自分の実力にかなった仕事・見合った金銭を頂けるような気がして人間的ではある。

どちらが良いかとか、個々人が好きにしたら良いし、能力の限界もあるし、ライフステージとか。

ただまあ自分の場合、環境を変えることも自分を変えることも、どちらかというと後者の方が大変なので、頑張りたいなあというざっくりとした所感。

 

例えば今これを読む人が、大企業にいて、中小企業の副業がしたいと思っているなら、まあそんな感じだよ。中小企業にいて、大企業で働きたいと思っているなら、相応の余裕がないと。

 

そんな感じで世の中は安定的に下落、減少、堕落の一途を辿って20~30年間の無駄をさらに漆黒の闇に陥れていくのだと思う。岸田政権頑張れ〜(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=GzECk99W-fw&feature=emb_title

 

私は、コロナで遠ざかってしまったが、今一度GDP成長率の高い国へと出張しに行きたいと思う。