1月の下旬に、会社の部長からのメーリスでMG研修なるものの紹介・参加申し込みの連絡があった。
概要は上記HPからも見れるが、要は経営戦略ゲームで、経営戦略思考とPL,BSを基礎にして計数力が強化できて?発端はソニーの社員さんが40年前に作ったゲームで?孫さんも絶賛?
ふーんと思いながらも、この手のものはうさんくさいので一瞬煙たがりましたが、既に実施済みの他部署でも評判が良く、ぐぐっても孫さん一押ししてるじゃんと思い(孫さんなら信じられるのか・・・)
個人的にやりたいこととの親和性も非常に高かったので、速攻で応募しました。笑
期間は2日間で、朝から晩まで休憩抜いて8×2時間。
当日行ってみたら、テーブルが7つ用意されていた。
各テーブルの上に人生ゲームみたいなボードがあって、
恐らく一人ずつ引くであろうカードとか、引いたカードで動かすだろうチップみたいのがあった(この辺はHPでも見ていただけると思う)
あとは椅子の前にルールブックみたいなペライチがあり、研修が開始して説明が行われた。
詳細は参加してみて楽しんでもらうのが一番コスパ良いので、自分なりにさらっとおさらいしてみると
ゲームの趣旨は、
各テーブルを1つのマーケットととして
自分で会社を作って社長になり
競合意識しながら(いわゆる3C)
材料の仕入れ・生産・販売を繰り返し
利益の最大化を図れ(最終的には全テーブルの総合優勝者を決める感じ)
というもの。
全テーブルで、ってのが味噌で、
自分一人で頑張ってもマーケット伸びなかったりして時には競合と協力したり
戦略同質化しないように差別化したり。そういうのが好きな人にはうってつけかと
で、何期か決算を行い、都度PL, BSの記入を行うwith a "pencil"...(これがえぐい視力失う)
最終的に利益が一番でかかった(純資産も評価対象にされ)会社が優勝というもの。
まあこれが最高に性格でる。超面白い。
私は他者の目を気にするのが特技なので、それが如実に数値に現れて面白かった。
その辺を、今回の後記としてサマった。とにかく、内容は参加してみてのお楽しみとして、とりあえずアウトプットを共有したい
当日はマネージャー、役員含む36名が集まり
自分は最終6位着地でした
純資産で6/36、経常利益で12/36くらいなので上の下
普通に1位取る気しかなかったので家で猛省しました。
数値にその人の性格が出るんですが、
私の場合、純資産が高水準を維持していたのと(あと負債が一番少なかった)
攻める姿勢(戦略)が弱く経常利益が伸びなかったです
(マジクソ堅実かよ、と落ち込んでいます)
他にも、普段からやりたいことへ投資額が激しい方などは、やっぱりゲームでも純資産ほぼ0(負債1位)で経常利益はすごい出してたりとか笑
役員の人は、弊社の戦い方を再現されてるのかってくらいリスクテイクが上手いし
個人的な解釈ですけど
経常利益は、他者からの評価で
純利益は、見栄えの良さ。豪華絢爛さだろうか。あるだけじゃダメなんですね
で、36人全員を眺めているとある程度思考や行動に紐付ける形でグルーピングができたので(多分そんなことやってる人いなかったろうし、せっかくならと思い)
勝った人、負けた人などを細分化して、パターン化してみました
また、どのパターンにおいても思考・行動プロセスは基本共通していて、それぞれのアクションにおける分岐点がパターンの違いを生み出していると感じます。
ので、いったん、今回のゲームを踏まえて感じた勝つひと・負けるひとなどのパターンと、思考・行動プロセスの差異についてまとめます。
インデックスに他意はないです(上から順に優れてるとか)
まず上位3人に共通するのがAタイプでした
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A. 勝つひと(最終的に圧勝タイプ)
与えられたゲームの理論を素早く理解し、解決策(ひいては目標達成)を練り出し、それを淡々と実行する(絶対ブラさない)
★彼らの思考・行動プロセスは下記
他タイプにも共通する点があるので、数字はこのあとも使います
①勝利への執着心が一番強い
これがAタイプかそれ以外かの、最初で最後の分水嶺。
結局気概。登りたい山以上のものは登れない。
登りたい山が小さければ大した成功はしないっすわ。
②自分ファースト
最近感銘を受けたインタビューで、女子スピードスケートの小平選手とか、あとは陸上のボルトとかも言ってましたけど「もっと早く走りたい」と。1位らしい発想だなあと。
一番強い人(ポテンシャル依存はあれど)は常に楽しむことを忘れない。
楽しむことを忘れない→自分のことを大切にしてる。ということ。
そして何より、起点が他者に勝りたい(相対的勝利)ではなく、"今自分に見えている以上のものを最終的に勝ち取る"ってとこがいいです。
このゲーム、他社に打ち勝とうとしてもすぐマーケットが頭打ちするので、この視座重要です
ここまでまだ精神論ですが、逆にこれがない人は何やってもA以外になる
続き
③ひとの話を素直に聞くことが出来る(要はヒアリング)
ここからは少しテクニカル。今回は全参加者がこのゲームを始めて行う前提だったので、とにかく初期のルール理解が肝でした。
講師の言葉をそのままを受け止める。とにかく”解釈を加えない”+”聞き違えない”ことが出来るかどうかです。
あと、共感は不要。特に私は変な解釈を加えがちなので細心の注意を払ってました
④人の話を原理に基づいて咀嚼する(要は理解力)
これもテクニカル。相手の言葉をもとに公理(会話における前提・原理)を構築できること。公理が自分の頭の中で成立しなければ、成立するまで相手に質問できる。適切な問いかけができる。今何の話してるんだっけ状態にならないには③との掛け合わせが必須ですね
⑤1~4をこなした上で、課題の解決策を考える
1~4のいずれかが出来ない人はここで解決策を導けない。無論理解してから答えを出すまでには時間に個人差があると思うのでそこの速度の差も如実に出たなあと思います
⑥⑤で導いた解決策(これ以上ないもの)を、
周囲がなんと言おうと正しいと思うまで続ける
アニメの主人公みたいな設定ですけど大事
自分(本当は一種の原理原則の中で最適解導いてるだけだから機械でもできるけど)のやり方が正しいと自分を信じてあげる自己肯定力無いと無理
⑦運
Aに限らず全パターン共通で、人間一人じゃ生きていけないんで
いくら戦略が正しくても悪い奴が市場に1人いると共倒れする(後で書きます
この思考・行動プロセスは他のタイプにも適応することが出来るので
数値(①とか)はこの後も現れます。
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B.順当に勝ち続けるけど圧勝はしない人(中の上〜上の下らへん)
いわゆる、中小企業経営者とかこんなイメージ。今回林もここ。
だいたいAの①か②を失っている人で、他は全部出来る人。
マネージャーがここにめっちゃいました。最終数値が似てるのなんの
上の下(マネージャー3名、林1人)
いやあああああ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
個人総括は最後に
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C.最初勝てないけど終盤戦略勝ちする人(中の中〜上の中らへんだったかなと思います)
この会社の人材の元祖な感じがします。ソルジャー型
①,②は強いんだが、③~⑦、特に思うのは④が弱いんじゃないかなってこと、
でもカチンとパズルがはまったらクソ強いです。
創業者江副さんもこれっぽい。
一緒に仕事するならこういう人がいいです笑(つまりAを望むなら…)
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D.やる気がないまたはやる気があるけど結果が伴わない人(中以下)
前者は言うまでもないので省略。
後者は、⑤と⑦が弱かったのかな…決して悪い戦略をとってなくても勝てない人が稀にいて、競合対策が弱いイメージ。
あるいは市場に嫌な奴がいて、マーケットサイズ大きくしないで個人プレーに走って薄利多売とかしだした場合、それに準じて伸び悩む。(林これやってしまいました。本当に。。)
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こんな感じでした!
このゲームって全選択が自分に委ねられているので、まるで自分の人生どうしたいのかって問われてるような気分で余計面白かったです。
最初にどれだけ高い山を描けるかが勝負であって、それ以降は実践あるのみだなと。
普段も会社では、もっとリスク取らんとなーと思ってましたが、
そもそもなんでリスク取りたいと感じているのか、達成したら嬉しいのか
そんなことを再確認できる機会になりました。
やっぱ目標持たないといけないなと。
今回はガチで勝ちにいったので、直後は超悔しかったし、きちんと負け要因を学習しようと思えたのは久しぶり(よくないけど)てくらい刺激ありました。
こんな風に前向きに倒れる機会が増やせたらな、と思っております。
まあそれにしても甘かったなあわたし
てなわけで興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか〜
現場からは以上です