【読後感想】100分de名著 - 人生の意味の心理学(岸見一郎)

まえがき

ちょうど今自分の体の具合について理解してきている。

嫌なこともあったが、良いこともある。

嫌なことは忘れたら、良いことを思い出す。

人を小馬鹿にするような感情論で、物事を片付けようとする人間は、男女問わず嫌いだ。

表情や言葉遣いで自分を優位に立てて、相手を振り回そうとする子供の発想に付き合うのは、相手からするとあまりにも無意味だから。そこに共同体としての意識が無い。

誰かのことをバカにして、笑ってみるような人間、

一生懸命でも無いくせに、自分の限界を決めつけて人を頼る人間、

同じ人間として恥を知る。

そういう意味で、自分を律したいし、自分の為を思う行為だけを行なっていきたいと、思った本だった。

 

読後感想

アドラー心理学について勉強し始めたのは、21才になった頃のような気がする。

ようやく勉強の醍醐味を知り始めた頃。最初に読んだのは嫌われる勇気。これも岸見さん著のベストセラー。

こういう本は、教育力が国に不足しているから売れる。間違いなく。

この本を読んだきっかけは、通っている就労の本棚にある、他のアドラーの本。

というか、アドラーの言葉を適当にデザインしただけの本。

それでも言葉には力があり、もっとアドラーの考えていた基盤を知りたいと思ったから、人に尋ねておすすめの入門書を得た。それがこれ。

人生の意味の心理学、はアドラーが専門用語を使わずに、なるべく平易にわかりやすく自身の心理学の基礎を記したもの。

人生を変えることは死ぬ数日前までできるとか、自分を苦しめる正体、劣等感や優越感、子育て、常識的な非常識が並んだ内容。

自分が刺さったのは、共同体意識。全ての人は対等な関係にある、という理想の話

これは説明が難しいし誤解が生じるので、ぜひ読んでみてもらいたいのだが、、、

自分を受容すること、他者を信頼(信用は条件付きだが、信頼は無条件のもの)し続ける勇気、無条件のGiveを続け、貢献感で多幸感を得ること。自分の課題を共同体と課題視することなど、多岐にわたる。意識の変容について、丁寧な言葉が並ぶ。

大体の人間、健康な人間は、自分のできる範囲で精一杯頑張る。

私にはそれをするための余白が必要。

自分を強く見せるのではなく、自分を強くするとか

自分の価値は他人の決めた価値では無いとか

他人の決めた価値は他人のもので自分のものでは無いということだが

自分に自分で価値を持つところに勇気が生まれるとか

そういった部分を、なるほどね、ではなくて、その場でおもいおもいに巡らせ、

書いてみることで、自分は価値を認められなかったからこうなったのだ

そう思った。

今までも仲の良い人々から指摘されてきたことだが、

自分は自分を受容できなかったのは、自分が必要としたいものが

周りに認められないと実感した経験があるからだ。それを帰納的に自分は何もやってはいけない、と分類したから。もっとやりたいことがあったけど、やってこなかったと思う。

それについては、もう悔やんでも仕方ないし悔やむきも無いので(時間がもったいないし)今はとにかく多幸感を得たいと思う。

本当はすぐにでも回復したいのだけど、人間思うほど回復しないし

劇的に過激な状況に身を置きたいけれど、死んでも構わないけれど

まずは自己管理をするところから、再教育の時間を過ごしている

誰かの反応は自分の価値では無いので、自分は自分の価値で生きてゆく

昔、若い頃に、正月に、好きな女の子と300件もメールをしていたことを思い出した。

思い出せたこと自体が、自分の承認ゆえのものだったと思うから。

それは誰かに代用できる価値では無いし、幸せだった。

エロスと好きは別物だが。また難しい話ではある。

とにかくあと5周は読み直し、自己内省し、文に書き落とし、前回との変化を自己理解し、変容させ、受容していこう。