不思議

夢があった

忍者手裏剣、狭い風呂場、ポプラの木、斜め、感謝の日、優しさ、赦せるか、バッティング、素直になれない女の人、都大会に行った嫌いな人

きっと何言ってるかわかんないだろ

わかる

こんなに悲しいことがあっていいのかなと思って

きっとこんな悲しさも

概論をばかり頼るから虚しいものにさせてしまったら

今の自分に成り下がるんだから

愛の涙とか本気のセックスとか

16歳と45歳のセックスとか

無かったものに縋るのは辞めようぜ

無理なんだから意味がないのだ

私は私で私以外の何者でもないのだ

私は私で私であって私は恐らく私を優しくすることに覚えが無かった。

風呂場で彼等に手裏剣を投げつけられても否定は出来ないし、彼等の笑顔に非難や違和感を持つ権利などそもそも無いし

投げ終わった後の空虚感の中で更に隷属されかけても

そのオーナーが私に大丈夫と声をかけてくれたから

初代のオーナーが持っていたというテレビデッキ

slow make live..そんなことが書いてあった幸せの人の幸せのことを願えるような人の

似ていたからと言われて

涙した

俺たちは都大会に行ったよ?と言われて

本当に?いつ行ったの、と訝る私は

劣等感にやはりさいなまれている

きっと彼は嘘をついている

そう疑うのは

自分が嘘をついたから

世の中を信じられなくなったのは

 

雨の中を

どのように過ごせばよいか

木は、大樹となり私を守ってくれるのか

きっとなかった

 

バッティングセンターで

980円を支払って投げ放題をやろうとしたら

予約常連客がやって来て

俺はよいものの残りの好きな女と好かれた男が

参ってしまって

好きな女は1ゲームもやらずにいいと言う

なんでやらないの?賭けに乗れば一回やらせてくれる

彼女はごくせんの女先生みたいな容姿をしながら

僕を睨んで泣いている

睨んでいる理由がわかったから

僕はまた遠慮せずに口にしてしまう

君は、どうせ彼のことを思って死ぬんだろう

言ってあげたら、その事実を

彼女は顔を赤くして

更に僕を睨つ、怒る

 

予約常連客は訳が分からないという顔をして待つ

我々は取り残される

どんなに彼等が練習をしようと

それに妨げになるだけ

終わり