宗教の世界には自他の対立はなく、安息が得られる。しかしまた自他対立のない世界は向上もなく理想もない。人はなぜ向上しなければならないか、と開き直って問われると、いまの私には「向上することもできなければ他にすることも思い当たることがややもすれば難しいから」とか答えるかもしれないが、向上なく理想もない世界には住めなさそうだ。

だから私は純理性の世界だけでも、また宗教的世界だけでもやっていけず、両方を兼ね備えた世界で生存し続けるのであろう。

そういう人と同じ空気を吸いたい