写真が嫌いだ

写真が嫌いだ

誰に何と言われようとやっぱり

写真は

写真を撮るためにある訳ではない

撮らなきゃいけないから撮る訳であり

無論目的は人それぞれだけど

撮るからには精一杯美しいものにしたいと思うし

そのためには膨大な数の写真と

綺麗だと思う光景が必要

 

綺麗なものは微塵も存在しないことは

写真を撮る前に生きていれば分かる

なのになんだか小手先に拘って

美しさに拘泥するのをよく目にする

この会社に入ってから

そういう職種だし

そういう人が多いこと分かっていたけど

何も考えないで

楽しさに浸れる人と分かり合えるほど

幸せに生まれてないし

育とうとも思わないし

幸せになりたいとは思うけど

自分の努力で勝ち取りたいし

自己正当化といえばそうだし

長い目で見ると相手じゃない

自分の悪い癖

なんでも出来るようになりたがること

綺麗な写真を撮る頃には

きっともう今の自分には戻れないだろう

撮る気もない

というより、こんな美しくないことを撮りたくない

普通ならそうなる

きっと中島敦中原中也太宰治なんか読む気にもならない人たちなんだろう

あるいはそこに美しさとかを感じるのだろう

人生そんなものじゃないと思うけどな。